今回は、今注目されてきている「英語×理科」の子供向け英語教室をご紹介してきます。
ただ、英語を習う教室ではなく、英語を実際につかって理科的能力を育てることができるのはとても魅力てきですよね!
ただ、まだまだこのようなコンセプトで英語を教えている教室は多くはありません。
そこで、今回は、今まさに「英語×理科・算数」の教育を行っている東京の英語教室「マリースクール」を紹介します!
そして、今回はマリースクールの教室長である川崎先生にインタビューにご協力していただき、マリースクールの魅力を語っていただきました。
この教室独自の「麻布メソッド」は、いくつかの私立幼稚園などでも導入された実績を持っています。
ただ英語を習うのではなく、実生活で使える実用的な英語を身につけたい方や、自分の意見を英語でしっかりと言える子どもになってほしいとお考えの方にはピッタリの英語教室です。
では、実際にインタビューを見ていきましょう!
インタビューにご協力してくださった川崎先生
土日のインターナショナルとして創立
━ マリースクールを創立なさったきっかけは何ですか?
最初は、当時働いてた西町インターナショナルで働きながら、土曜日と日曜日だけのインターをつくりたいと思い、マリースクールを開校しました。
開校してからもう10年くらいになります。
社会や音楽などの科目の授業も行いました。
自分の考えが受け入れなければ仕方ないと思っていたのですが、ある時期から急にお問い合わせが来るようになりました。
━ 川崎さんは公立のときは何の先生だったのでしょうか?
公立の中学校のの国語の教員でした。
そのあとが西町インタ-ナショナルスクールで、幼稚園から中学校まで日本語を教えていました。
━ インターナショナルスクールにうつられたきっかけは何ですか?
公立中学校では、生活指導に時間を割かなければならず、教科を教えることができませんでした。
一生懸命教材研究をやってもそれを披露する機会や場がなかったことに対してやりきれない思いを感じていました。
インターナショナルスクールにうつったことで、自分がずっとやりたかった「教科を教える」ということができるようになりました。
自分が考えた日本語の教え方をやると生徒が盛り上がることもあって、教えることにまたやりがいや楽しみを感じ始めることができました。
「日本語を教えている」ということを感じることができました。
英語教育を始めたきっかけは、自身の2つの「思い」から…
━ なぜ、日本語の先生から英語教育を始めたのでしょうか?
私自身のの2つの思いがありました。
1つめは、日本語教師として、子どもやその保護者の方々に「日本語の重要性」を理解していただきたいという思いです。
インターで働いていたころ、英語教育ばかりに目がいき、日本語教育をおろそかにしてしまっている保護者の方々がいました。
私は、「日本語を学ぶこと」は「日本文化を好きになる」ことだとも考えます。
そのため、日本語の重要性をしっかり理解した上での英語教育をおこないたいと思いました。
そして、2つめは、「どのお子さんでも英語を話せるようになってほしい」という思いです。
バイリンガル教育などというと、経済的余裕があるご家庭のお子さんだけが受けられる教育のように考えている方も多いです。
でも、そんなことはありません。
どのお子さんでもバイリンガルになる能力は秘めているので、経済的条件に関係なく、子どもたちに英語を話せるようなってほしいと考えています。
実際、私自身、最初は英語がぜんぜんできませんでした。
でも、性格的よくしゃべるほうだったので、英会話スクールに行ったりすれば、日本語の教師でもあるし、すぐに上手になると思っていました。
でも、ぜんぜん上手になりませんでした。
そのためインターナショナルでも英語の先生と話すときも最初はまったく理解できませんでした。
でも、ある時「職員会議」は意外と英語の理解ができたんです。
なぜなら、自分の専門分野の話や担当する子どもやクラスの話が多かったからです。
これがきっかけで、「自分の専門分野や経験したことなら上手になるんだ」と思って、実際に生徒に教えながら勉強したり、ワークショップに出たりするほうが英語を覚えられることを体感しました。
子どもにとっての「経験」を大切にした英語教育
━ ご自身の英語学習の気づきが今のマリースクールにどのような影響を与えたのですか?
繰り返になりますが、私は自分で英語を勉強するうちに自分の専門分野や体験がともなうことが大切だと気づきました。
そして、「遊びの場でいっぱい使われる言葉はなんだろう」と考えたとき、それは「感情表現」などではなく「数」なんです。
実際に生徒に教えながら勉強したり、ワークショップに出たりするほうが英語を覚えられることを体感しました。
実際に生徒に教えたい日本語の表現や、職員会議での英語の方が早く覚えることに気がつきました。
かえって、海外のお話や日本の昔話などの物語をつかって英語を教えるほうがむずかしいです。
なぜなら、子どもたちが育ってきた文化がまったくちがうから、言葉というより肌で感じることができないからです。
日本の山と、ドイツの森ではまっったく違うものだと思います。
「ちびまる子ちゃん」は、日本語上級者しか面白さがわかりません。物語としてまったりしているから日本んお文化を知らないと楽しめません。受けが悪いのです。
でも「ドラえもん」は初級者でも楽しんでくれます。ちょっぴりSFっぽいからでしょうか
━率直な質問なのですが、小学校入学前の 小さい子どもは理科を英語で理解できるのでしょうか…?
はい、できます。
━ では、その子どもたちは帰国子女などで最初から英語ができるのでしょうか?
いえ、そんなことはありません。
発想が逆なんです。
マリースクールでは、「理科と算数を英語で教える」のではなく、「英語を理科と算数で教える」のです。
そして、これがマリースクール独自の「麻布メソッド」です。
ほかの英語×理科・算数のコンセプトの教室は、「算数や理科を英語で学ぶ」ところがほとんです。
でも、マリースクールでは、「英語を理科と算数を使って学ぶ」ので、「英語力がゼロでも大丈夫!」というのが特長です。
「Math and Science in English」ではなく、「English through Math and Science」ということです。
麻布メソッドの秘密は、独自で開発したテキスト・ワーク!
━ なるほど…。でもどうやって理科や算数を使って英語を教えるのですか?
マリースクールで開発した独自の教材を使用して教えています。
うちで働いているスタッフが作成しました。
このテキストは、基本的に幼児や小学1年生を対象にしたテキストになっています。
ただ、内容的には中学生などでも使用できるようになっています。
もちろん、幼稚園生なので、いきなり書いたり、訳したりはむずかしいです。
そのため、このテキストは、幼児に実験の用具や実際のようすを「絵で描いてもらうこと」が中心になっています。
━ テキストに書いてある英文などは読まないで、絵を描くだけで英語は身につくのでしょうか?
はい、十分に身につきます。
外国人の講師と実際に実験をするときに、無意識のうちにこのテキストに書いてある絵単語や英語の表現をしっかりと使っているからです。
最初から、「white→(たまごの)白身」などと逐語訳を教えるのではなく、子どもたちが実際にうちの外国人の講師と英語で実験を行なうことで、自然にその単語を口ずさむことでしっかりと「使える英語」「実生活の英語」を覚えることができます。
また、そうすることで、単語だけでなく、日常でよく使う英語表現や大人の方でも意外と知らない表現をすんなりと使えるようになります。
子どもでも簡単にできる「キッチンサイエンス」
━ 理科の実験だと、複雑そうでむずかしいイメージがあるのですが…
マリースクールでは、ほとんどがキッチンサイエンスです。
「Water(水)」や「Soup(スープ)」、「Oil(油)」など、身近なものしか使わないです。
大きな実験をやるのではなく、あくまでもキッチンでできるサイズの実験を英語でやることで、さまざまな英語を学ぶことができます。
また、実験の手順もシンプルなものが多くて、わかりやすいです。
また、テキストも実験でつかう道具などの絵がカラーで書いてあるので、子どもたちが見やすくなっています。
そして、その実験のようすを絵を用いて描くということです。
この経験がやがて「ライティング」の力になると考えています。
━ 算数や理科で英語を教えるのはむずかしくありませんか?
いえ、そんなことはありません。
かえって、日本の昔話などの物語をつかって英語を教えるほうがむずかしいです。
なぜなら、子どもたちが育ってきた文化でまったく反応がちがうからです。
これは私がインターナショナルスクールでさまざまな子どもに国語を教えたことで実感しました。
たとえば、「ちびまる子ちゃん」は物語としてまったりしているからだと思いますが、子ども受けが悪いのです。
でも「ドラえもん」は楽しんでくれたりするのです。
この経験から、私たち「大人」が簡単だと思っているものを子どもにそのまま押し付けるのはよくないと感じました。
「じゃあ、なにが子どもたちにとって良いのか」を考えたとき、私は「答えがはっきりしているもの」をしっかりと教えようと思いました。
文化などの影響に関係なく、「合っているか合っていないか」など答えがはっきりしているものが理科や算数だと思いました。
理科実験を通して「仮説と検証」の考え方が身につく
━ このテキストでは、日本語の書き方とちょっと違いますね…。
そうです。
アメリカなどでは、結論から入ります。
そのため、このテキストでも、最初に生徒たちが実験をやる前に、結果がどうなるが「Guess(推測)」します。
つまり、子ども自身に最初に仮説を立てさせるということです。
そして、次に「Materials(材料や素材)」を実際に使って、実験をします。
さいごに最初の自分の推測と内容が合っているか(right)かまちがっているか(wrong)かという「Conclusions(結論)」を出します。
最初に仮説を立てて、実験を通して検証するという体験を通しながら、英語を学ぶことができます。
また、実験を通して結論を出すため、しっかりと自分の主張に対しての根拠も提示する考えも習慣化することができます。
━ 算数の独自のテキストはどのような構成になっているのですか?
算数のテキストでは、まずは数を英語で繰り返し子どもたちと発音します。
そのあと、「before」「after」などの表現をつかって算数で英語を勉強していきます。
たとえば、「from 2 to 8」などと言って、子どもが実際に英語で数を言ったりします。
あとは、テキストにあるように「Fill in~(~を埋めて下さい)」などの表現も覚えさせたいと思っています。
「解答」ではなく「問題文」や「設問」の英語表現などはなかなか学校などでは習わないので、重視しています。
「Write」と「Draw」など日本語で「書く」と同じ意味でも英語では異なる意味を表すことなどもこのテキストを通じて教えていきます。
私立の幼稚園などで実際に麻布メソッドが導入
━ 「麻布メソッド」は私立の学校でも導入されているとのことですが、本当ですか?
はい、本当です。
私立の桐光学園の幼稚園や成城学園の成城幼稚園などで導入された実績があります。
あとは京都の西本願寺保育園でも取り入れられるようなりました。
学校に導入するのは大変で2年近くかかりましたが、これから麻布メソッドが広まっていけばと思っています。
「サイエンスフェアー」でプレゼンを披露!
━ 英語でのプレゼンテーションなどは実施していますか?
はい、マリースクールでは「サイエンスフェアー」」というものをやっています。
子どもが自分でやった実験の「Procedure(実験方法やその過程)」をしっかりと自分の言葉で発表できないと意味がないと思ってはじめました。
サイエンスフェア当日は、子どもは自分のやった実験をちがう観客に向かって合計4回のプレゼンを行います。
ひとりに与えられた時間は4分間で、3分間は発表、最後の1分は、「Question(質問)」になります。
最初はうまくいかない子どもでも、4回めには落ち着いてできるようになっています。
ふつうの小学校ではなかなかプレゼンテーションをやることはないので、子どもにとって貴重な経験になると思います。
━ 英語のプレゼンテーションが上手であったり、伸びやすい子どもに共通していることは何でしょうか?
やっぱり帰国子女などはプレゼンテーションが上手ですね。
あとは、「人と関わることが好きな子ども」は吸収力があったり、伸びたりします。
やんちゃな子でも、人と関わることがだいすきな子どもは英語や理科、算数の吸収がはやいです。
「勉強」ではなく、「遊び」と感じさせることが大切
━ 川崎さんは、幼児に英語を教える上で何を大切にしていますか?
サイエンス(理科)は子どもたちと一緒になって実験します。
そのときに、子どもたちが「勉強」としてやるのではなく「遊び」のひとつとして理科の実験をできるようにすることを大切にしています。
私は、勉強と思わせるものは「暗記」だと思います。
勉強じゃないと子どもたちが思う場合、そこには「好奇心」があります。
そのため、なんでもそうですが、算数を教えいようと、理科を教えようと、英語を教えようと好奇心をもったら子どもにとっては「遊び」だと思います。
遊びだけど「勉強」になるのです。
でも、そこで覚えさせたりとかテストしたりとかしたら、その時点で「勉強」になってしまいますよね。
大人の視点ではなく、子どもの視点で「勉強ではない」と思わせることが大切だと思います。
「自分の意思をはっきり伝える力」と「それに責任をもつ力」を身につけてほしい。
━ 川崎さんが英語などをはじめ、教育をしてきた際に1番苦労したことや大変だったことは何でしょうか?
子どもが黙ってしまうときですね。
でも、そこでめげないで「はっきりと自分の意見を言う」ことを子どもに伝えれば、だまってしまったり、もじもじしてしまったりする子どもも徐々に変わることができます。
そして、「YESとNO」を言えるようになります。
━ マリースクールでは、子どもにどんな力を身につけてほしいと考えておりますか?
「自分の意思をはっきり伝える力」と「それに責任をもつ力」です。
本当にこの2つの力を子どもたちには身につけてもらいたいです。
私はインターナショナルで働いていて、日本人は「阿吽の呼吸」ということを実感しました。
日本人の多くは「これはあんまり言いたくないんだな」とか「あんまりしたくないんだな」とか「これはもう結論が決まっているな」ということがわかったら、そこで「じゃあ…」と引いてしまいますよね。
でも、インターナショナルのアメリカ人の先生などは、しっかりと自分の意思を伝えると同時に、「伝えなければならない」という責任を一人ひとりがもっているように感じられました。
子どもたちが大きくなって仕事をしていくうえで必ず必要な「しっかりと自分の意思を伝える力」と「自分の言葉に責任をもつ」を教えたいと思っています。
だから、ときには、子どもに「YES か NO かをまず言いなさい」と言うこともあります。
日本の「聞く文化(最後に言いたいことがくる)」ではなく、先に結論がくる英語のスタイルに子どもたちが慣れることは、これから生きていくうえで大切だと思います。
マリースクールにはさまざまな国の先生が在籍!
━ マリースクールの先生はどんな国の方が多いですか?
さまざまな国の先生が多いです。。
英語の発音の部分にはやはりしっかりとした発音をするアメリカ人の先生がいます。
でも音楽などの場合はクロアチアなど、その科目ごとに能力の高い国の先生をあてることを大切にしています。
サマーキャンプも充実!
━ キャンプは定期的に行なうのでしょうか?
キャンプやイギリスに行ったり、熊本に行ったりなどさまざまです。
ただ、最近は保護者の方からマリースクール本校でサマースクールなどをやってほしいという要望があるので、どこでやるかは決まっているわけではありません。
ほかの教室で、英語で算数や理科を扱っているところがないということで、たくさんの要望を寄せてくださるので、こちらもとてもうれしいです。
「子どもがしゃべりたい英語」を大切にしたい。
━ どんな目標や目的をもった方に教室に来ていただきたいでしょうか?
英検などの対策をしたいという方はもちろんですが、いちばんは「子どもがしゃべいたい英語をしゃべらせたい」と考えている方にぴったりだと思います。
たとえば、スポーツをやっている子であれば、「海外のチームや選手と対戦したり、いっしょのチームでプレーしたりしたいと思っていて、そのためには英語が話せないとダメだから身につけたい!」などの目標がある方はぜひ来ていただきたいです。
このような目標があると英語を学ぶモチベーションにもつながります。
川崎さんにとっての理想の英語教育とは?
━ 川崎先生にとって、どんな英語教育が理想だと思いますか?
やはり、小さいうちから、ただ英語だけを学ぶのではなく、理科の実験など遊びの要素を加えて、まずは英語を「勉強として」ではなく、楽しく学んでほしいです。
そして、年齢が上がって自分の興味がある専門分野ができたときに、小さいころから触れている英語を活かして、どんどん使いこなせるようになることが理想だと思います
川崎先生からみなさんへのメッセージ
━ 最後にメッセージはありますか?
幼児教育などと聴くと裕福な家庭の子どもだけが受けられる教育と考えている方も多いです。
でも、決してそんなことはありません。
マリースクールにお子さんを通わせていらっしゃる保護者の方は、しっかりとご自身の人生や子どもの人生を真剣に考え、向きあっている人たちです。
逆に言えば、子どもたちに無意味な機会は与えていない方が多いです。
受験で一度やめても、受験が終わるともう一度マリースクールに戻ってきてくれる方も多くいらっしゃいます。
そのため、子どもに本当に意味のある英語教育をさせたいと考えている人は、ぜひ一度いらしてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
マリースクールの魅力が垣間見えたのではないかと思います。
ぜひ、気になった方は公式サイトから問い合わせてみて下さい!
そのとき、「東京の英語教室MAPを見ました!」とお伝えしていただけるとうれしいです。
とても魅力的な教室なので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
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