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「そろそろ英語をやらせたいけど、何からすればいい?」
「教材と情報がありふれすぎてて、結局何からやらせるといいのかな…」
このようなご相談が多く寄せられます。
「子どもの英語教育」
これは本当にむずかしいです。
ビジネスとして幼児期の英語の重要性が誇張されているのも問題ですし、いわゆる専門家の方々の間でも意見が割れているのが現状です…。
なかには「幼児期のちょっとした英語なんて何の意味もない」という意見もあります。
ただ、私はそうではないと思っています。
幼児期の子どもに英語を触れさせることは、指導経験や国内外の研究からも
✓ 英語への抵抗感をなくす
✓ 脳への刺激の一つ
として効果があると考えています。
また、親の立場として、「グローバル時代だ!」「AI時代だ!」「今の半分の仕事がなくなる!」と言われている未来を考えると、なるべく子どもには苦労してほしくない、しっかりと生きていってほしいと思いますよね。
そして、そのための一つのスキルとして「英語」をやらせたいと思っていると思います。
そのお気持ちはとてもわかります。
そこで、今回は2歳から小学校入学前の5歳くらいのお子さんに英語を教えるときの「心得」と具体的なメソッドについてお伝えしていきます。
【「教える」という考えを捨てる!】
「楽しく英語に触れさせる!」ことが大切!
教育本とかメディアによくある言葉を並べてすみません。(笑)
ただ、これは冗談ではなく、本当に大切なことです。
どうしても、子どもに早くから英語を学ばせるご家庭では、
「バイリンガルになってほしい」
「英語をペラペラになってほしい」
「早めに英検準2級をとってほしい」
などを口では言わなくても、心のなかでひっそりと思ってしまいますよね…。
これは仕方ないですし、とてもわかります。
我が子に「賢くなってほしくない」「優秀になってほしくない」なんていう親御さんはいません。
ただ、これらのことを目的として子どもに英語を学ばせようとすると、「英語嫌い」にしてしまうことが多いです。
また、このような願望を持っていると、無意識のうちに英語を「教え込む」という作業になってしまいがちです。
(英語の指導経験やノウハウがある方は別ですが…。)
そのため、まずはマインドからガラッと変えることが大切です。
とにかく、2~5歳に英語に触れさせるのであれば、確実に「楽しく触れさせること」を大事にしたほうがいいです。
というのも、2~5歳の間にどっぷり英語に浸かればバイリンガルになって、一生英語を忘れないなんてことはないからです。
むしろ、幼児期にどっぷり英語につかっても、その後、英語に触れる機会が少なくなれば、忘れていってしまいます。
ただ、一方で、この時期に一度英語に触れておけば、小学校に入って英語を学ぶときに、思い出しやすくなったり、新しい知識や文法が頭にスッと入ってくるようになります。
そうなると、小学校に入学してからも英語学習がスムーズに進みやすくなります。
逆に、この時期にガチガチの英語を教え込んでしまい、その結果、お子さんが「英語ってぜんぜん面白くない」と思ったら、そのまま英語嫌いになったり、苦手意識をもったりする可能性があります。
そうすると、小学校での英語学習にも悪影響が及ぼされて、本末転倒に…。
そのため、まず子どもに英語に触れさせるときに、それが家庭教育だろうと、英語教室だろうと「子どもが楽しんで英語を学ぶことができる環境・教材」であるかを重視することが大切です。
【「書く」「話す」は後回し】
「聞く」「いっしょに読む」「踊る・歌う」が大事!
まず何からやらせればいいかを考えるとき、しっかりと脳の発達を踏まえる必要があります。
これにはさまざまな研究などがありますが、わかりやすくまとめると「聞く」「いっしょ読む(口ずさむ)」が大切です。
ちなみに英語は「聞く」「話す」「読む」「書く」の『4技能』で表されますが、これでいうと「聞く」「読む」の2つになります。
ただ、もっと言ってしまえば「とにかく聞く」ことがまず大事です。
そして、それに加えて、英語の絵本などを「一緒に読む」つまり、相互にコミュニケーションを取り合ったり、質問したりしながら読むことが大切です。
ちなみにアルファベットを「書く」こと、英語をペラペラに「話す」ことを求めがちですが、これは後回しでOKです。
ひらがなやカタカナもままならない状態で、英語をいきなり書かせる必要はありません。
また、「話す」というのはかなり高度です。
なぜなら、話すにはたくさんの英単語や基本的な文法はもちろんのこと、言葉を紡いで文章として話す力が必要になります。
それをいきなり求めるのはむずかしいです。
そのため、幼児期はまず「聞く」「読む」の2技能を養うようにしましょう。
【具体的にどんなことからすればいいの?】
家庭でできる幼児の向けの3つの英語学習方法
ここでは、具体的にどんなことを意識すればいいのか、についてお伝えしていきます。
幼児のお子さんにオススメの家庭の英語学習は以下の3つです。
①親子で英語の歌を歌う・踊る
②英語の絵本(相互のやりとりが大事)
③英語教材・DVD(ほったらかしはNG!)
それぞれの英語学習方法について、もう少し具体的に見ていきましょう。
①親子で英語の歌を歌う・踊る
まず、1つ目は親子で英語の歌をいっしょに歌ったり、そのリズムに合わせて踊ったりすることです。
ちなみに、子ども向けのキャッチーな英語の歌はYoutubeなどにもいっぱい載っているので、それで十分です。
ちなみに、どうして歌なのかというと、英語の簡単なフレーズや英単語などが自然と頭に入り、かつ、口ずさみやすくなる(リピートしやすなる)からです。
たとえば、コンビニに入ったときのBGMって、知らない間に頭のなかを回想していたり、無意識に口ずさんだりしやすいですよね。
最近だと、「カーモン、ベイビー、アメリカー」など(笑)
そのように、キャッチーで頭に入りやすい英語の歌であれば、保護者の方も一緒に歌うことができて、楽しみます。
(このときにご自身の英語の発音などを気にする必要はありません)
また、音楽に合わせてリズムにのってみたり、体を動かしたり、幼児向け玩具で音を鳴らしたりするのも脳への刺激としてはオススメです。
幼児向けの英語ソングなどを活用して、ダンスしたり、リズムにのったりしながら、英語を「口ずさむ」だけなら、ぜんぜん英語嫌いになる心配をする必要もありません。
そのため、このような時間を毎日20~30分程度とってみることをおすすめします。
②英語の絵本(相互のやりとりが大事)
次におすすめなのが「英語の絵本」です。
ただ、これは本当に簡単なものでOKです。
また、いっしょに読みながら、「How many?」「What’s this color?」「何個ある?」「これは何色?」みたいな感じで質問を投げかけてみましょう。
(このとき質問自体は日本語でもOKです!)
質問に対して、子どもが英語で答えられなくてもぜんぜんOKで、指差しや日本語で答えることができたら、むしろ褒めてあげましょう。
(指差しや日本語で答えることができているということは意味を理解している、つまり、聞き取りができているサインになります。)
そのため、このように相互にコミュニケーションを取りながら、読んであげることも大切です。
(このときもご自身の英語の発音などを気にする必要はありません)
また、ご自身の発音がどうしても気になる場合は、朗読CDが付いているものを使用して、合いの手を入れてあげるようにするの一つの方法です。
③英語教材・DVD(ほったらかしはNG!)
子ども向けのアニメやDVD教材なども使い方によってはオススメです。
ただ、テレビまたはPCの前に「座らせとく」だけのほったらかし教育はいけません。
実際、ある研究で、幼児期の子どもは画面を通じた言語学習より、対面でコミュニケーションを取りながら言語学習のほうが効果的であるという結果もあります。
そのため、子ども向けアニメやDVDで、画面上のキャラクターがこちらに質問を投げかけてくれたりするものを選び、かつ、それを一緒に親子で見ながら質問に答えてみたり、リピートしてみたりすることが大切です。
そのように活用することで英語教材・DVDも家庭での有効な英語学習の一つになります。
【まずは取り組みやすいものから!】
さいごに
ここまで、子どもに早くから英語を触れさせる場合の心得や脳の発達から見た学習方法、具体的な家庭での英語学習方法について解説してきました。
子どもに英語をふれさせることは大切です。
ただ、気負いすぎないことも大切です。
いつのまにか親御さんのお気持ちが全面にでて、「誰のための英語学習か」がわからなくなってしまうときがあります。
(私もついつい熱くなり、その子のためと思って教えたりしますが、結局は自己満足であることがあります…。人のことをあーだこーだ言えませんね…)
そのため、とにかく「楽しく」、そして、みなさんが心身ともに負担が少なく、取り組みやすいものから初めてみることが大事です。
大変ですけど、いっしょにがんばっていきましょう。
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