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「幼児期の子どもに親ができることって何?」
「子どもに英語を学ばせたいけど、どんなことを意識すればいい?」
グローバル時代、AI時代など騒がれている現代で、将来の子どもを考えて英語を学ばせたいというお母さんお父さんは多いです。
また、
「子どもには豊かに生きていってほしい、そのためには英語は話せたほうがいい」
と思って、なるべく早いうちから英語のふれさせようと思い、言葉を話せるようになり始める2歳や3歳から英語学習を始めるご家庭もあります。
これ自体はぜんぜん良いことですし、子どもにプラスの影響を与えます。
ただ、やり方や親御さんの子どもへの期待のかけ方を失敗すると、子どもは英語嫌いになったり、苦手意識をもったりするリスクも…。
そのため、今回は幼児期の子どもに英語をふれさせる上で、お母さん・お父さんが気をつけるべきこと、そして、早期英語の学習ポイントについて私の経験や英語教室へ取材したときの先生方の言葉をもとに解説していきます。
【子どもの英語嫌いの原因は親にある?】
英語を学ばせる上で注意したい3つのこと
就学前~小学校低学年くらいのお子さんに英語を学ばせるにあたって、親御さんの「英語教育への思い」「子どもへの期待・プレッシャー」はとても大切です。
特に「子どもへの期待・プレッシャー」はとても影響を与えます。
子どもにどのような期待をもち、(無意識に)プレッシャーを与えているかによって子どもに英語をふれさせるときのアプローチや心の余裕がまったくちがってきます。
そのため、まずは子どもに早くから英語を触れさせたいと思うお母さん・お父さんがやりがちな「よくない子どもへの期待・プレッシャー」をご紹介します。
それは以下の3つです。
①バイリンガルになってほしい
②他の子どもより遅れをとってほしくない
③自分が英語が苦手だから子どもには得意になってほしい
それぞれのポイントについてもう少し詳しく見てみましょう。
①バイリンガルになってほしい
まず、最も多いのが「バイリンガルになってほしい」という期待です。
このお気持ちはとてもわかります。
子どもが日本語だけでなく、世界共通言語の英語も話せるようになれば、選択の幅がかなり広がります。学校においても、仕事においても、人間関係においても…。
そのため、「バイリンガルになってほしい」という期待を子どもにすること自体はぜんぜん悪いことでもないですし、子どものことを思っているご家庭であれば、自然なことです。
ただ、これをあまり強く念頭に置いていると、子どもへの英語のふれさせ方にあまりよくない影響を与えてしまいます。
具体的に言うと、最初から「英語を教え込む」ということをしてしまいがちです。
たとえば、いきなり、
アルファベットを覚えさせようとしたり、
絵単語・フレーズを何回もリピートさせて覚えさせようとしたり、
「a,b,c,d~」を書かせようとしたり、
など…。
もちろん、脳が発達してきた小学校高学年や中学生くらいであれば、このような教え方でもスムーズにできる子どもはいます。
(できない子どものほうが多いかもしれませんが…)
でも、いきなり幼稚園に通っていたり、小学生に入ったばかりの子どもにこのように「勉強英語」を教えても、良い影響を与えることはできません。
ただ、「バイリンガルに育てよう」とすると、大人は逆算思考で「このためにはこれが必要、そのために、まずはこの学習だ」と計画性を立てて、「最短ルート」で教え込もうとしてしまいます。
そのときに、その英語の触れさせ方に「子どもが楽しめる要素が含まれているかどうか」を考えてみてください。
ほとんどの場合、そのようなエンターテインメントの要素が欠けていることが多いです。
大人ほど理屈的に考えることができない小さな子どもは、「ムダのない最短ルートの英語学習」よりも「楽しさを感じることができる英語との触れ合い」を求めています。
そのため、「バイリンガルになってほしい」という気持ちを持つのは全然大丈夫ですし、とても共感できますが、それを全面に押し出したり、強く意識すると、無意識のうちに英語をふれさせるときに悪影響を与えてしまうので、注意が必要です。
②他の子どもより遅れをとってほしくない
これは、僕がオールネイティブの子ども英語教室で働いていたときですが、小学校低学年で英検準2級などを取っているお子さんなどがゴロゴロいて驚きました…。
ただ、このようなご家庭のお話などを聞くと、無意識のうちに焦ってしまいますよね。
でも、このような検定を目的に置くと、よくない点ばかりです。
特に、
✓ 英語の楽しさ感じられない学習になってしまいやすい
✓ 目的が検定になると、本当に必要な英語スキルが身についていない
という事態になりやすいです。
あくまでも検定はそのお子さんの英語のスキルの一つの目安にしかすぎません。
また、どんなに早く英検を取得しても、その頂上は「1級」までです。
それを仮に小学生のうちに取ろうと、高校生・大学生になって取ろうと、その価値自体に差はありません。
むしろ、検定にこだわるばかりに、「テストにしか対応できない英語」しか身につけられないのであれば、それは本末転倒です…。
ですので、英検を『子どもの英語スキルを確認するための一つのチェックツール』として使用するのは良いですが、それをゴールとするのはやめましょう。
「小学校低学年のうちに英検準2級をとってほしい」というような種類の願いは、子どもが英語を学習する上でも、子どもの成長にとってもよくない「期待・プレッシャー」になってしまいます。
そのため、他のご家庭が英検にこだわっていても、保護者の方が『強い芯』を持つことが大切です。
③自分が英語が苦手だから子どもには得意になってほしい
これは、よくある自分の夢を子どもに叶えてほしいパターンに近いです…。
もちろん、親として後悔している部分あるから「子どもにそうなってほしくない」という親心なので、とても共感できます。
ただ、これが子どもからすると、ちょっと重いプレッシャーになってしまうことも…。
また、小さいうちに
「英語を身につけておかないと、こんなときに困るよ!」
といっても、経験が少ないし、まだまだ通じる年齢でもありません。
(小学校中学年~高学年くらいからそのようなお話をするのは個人的に良いと思います!)
そのため、親として伝えたいことが山ほどあると思いますが、それは来るべきときまでそっと胸にしまって、まずは「子どもに楽しく英語をふれさせる」ことを大事にしましょう!
【「教える」という考えを捨てる!】
「楽しく英語に触れさせる!」ことが大切!
幼児期の子どもに英語をまなばせるときに一番大事なこと、それは、
「楽しく英語に触れさせる!」
です。
よく聞く言葉だと思いますが、本当に大切なことです。
どうしても、子どもに早くから英語を学ばせるご家庭では、
「バイリンガルになってほしい」
「英語をペラペラになってほしい」
「早めに英検準2級をとってほしい」
などを口では言わなくても、無意識にそのような期待を子どもにして、最初はゆとりをもっていても、気づくと子どもが「やらされている勉強」に変貌していることが…。
子どもに英語を勉強として「教え込もうと」とすると、「英語嫌い」にしてしまうことが多いです。
(英語の指導経験やノウハウがある方は別ですが…。)
そのため、まずはマインドの持ち方が大切です。
とにかく、2~5歳に英語に触れさせるのであれば、確実に「楽しく触れさせること」を大事にしたほうがいいです。
そして、
「英語は楽しい!」
と考えられるようにすることが第一ステップです。
というのも、2~5歳の間にどっぷり英語に浸かればバイリンガルになって、一生英語を忘れないというのが幻想です。
幼児期にどっぷり英語につかっても、その後、小学生になって他のことを始めたり、没頭したりして英語に触れる機会が少なくなれば、驚くほど早く忘れていってしまいます。
ただ、一方で、この時期に一度英語に触れておけば、小学校に入って英語を学ぶときに、思い出しやすくなったり、新しい知識や文法が頭にスッと入ってくるようになります。
そうなると、小学校に入学してからも英語学習がスムーズに進みやすくなります。
そのため、決して幼児期の英語は「意味がない」ということではなく、むしろ意味・効果はあります。
ただ、英語に限らず言語の学習は幼児期に完結するものではなく、生涯にわたって継続すべきことでもあります。
そのため、まず子どもに英語に触れさせるときに、それが家庭教育だろうと、英語教室だろうと「子どもが楽しく学べるか」を大事にしましょう。
【親御さんの大切な役割は◯◯!】
早期の英語学習における親御さんの役割!
よく、早期から子どもに英語を触れさせようとすると、
「私は英語をじょうずに発音できないけどいいのかな」
「英語ぜんぜん得意じゃないから教えられない…」
という不安になってしまいますよね。
たしかに、親御さんが英語ペラペラで、バイリンガルならそれに越したことはないです。
ただ、そのようなご家庭はごく一部です。
また、特に幼児期の場合は、英語を「教える」という発想はいりません。
というよりも、ポイントは親御さんの英語スキルや発音などではありません。
早期の英語学習において、親御さんの最大の役割は「いっしょになって楽しむこと」「合いの手」です。
???
となったと思います。
ただ、これが本当に大切です。
たとえば、家庭ですぐにできるものとして、親子で英語の歌をいっしょに歌ったり、そのリズムに合わせて踊ったりする方法があります。
(ちなみに、子ども向けのキャッチーな英語の歌はYoutubeなどにもいっぱい載っているので、それで十分です。)
これをするときに、例えば音楽を流しっぱなしにして放置しておくだけだとほとんど意味がありません。
このとき、子どもと一緒に歌ったり、踊ったり、リズムにのって体を動かしたりすることが大切です。
もちろん、英語にふれるという意味でも大事ですが、脳に刺激を与えるという意味でも一緒にやったり、コミュニケーションを取りながら英語に触れることは大切です。
また「英語の絵本」を活用するときも同じです。
いっしょに読みながら、「How many?」「What’s this color?」「何個ある?」「これは何色?」みたいな感じで質問を投げかけてみましょう。
(このとき質問自体は日本語でもOKです!)
質問に対して、子どもが英語で答えられなくてもぜんぜんOKで、指差しや日本語で答えることができたら、むしろ褒めてあげましょう。
(指差しや日本語で答えることができているということは意味を理解している、つまり、聞き取りができているサインになります。)
そのため、このように相互にコミュニケーションを取りながら、読んであげることも大切です。
(このときもご自身の英語の発音などを気にする必要はありません)
また、ご自身の発音がどうしても気になる場合は、朗読CDが付いているものを使用して、合いの手を入れてあげるようにするの一つの方法です。
【最初は家庭でも全然OK!】
さいごに
ここまで、子どもの早期英語をするうえでの親御さんの注意点やポイントなどについてお伝えしてきました。
個人的には毎日15分~20分家庭でお時間をさけるのであれば、自宅から始めてもぜんぜん大丈夫だと思います。
むしろ、最初の時期は親御さんといっしょにゆとりをもちながら楽しむことができるので、個人的には家庭での英語学習もオススメです。
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