最近話題の非認知能力ってなに?パパ・ママにわかりやすく丁寧に解説!

幼児教育から勉強ばっかはあんまり意味がない!?

「5歳までの教育が、人の一生を左右する」
     ージェームズ・ヘックマン教授ー

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2000年 ノーベル経済学賞受賞者のジェームズ・ベックマン
このような発言をしています。

ヘックマン教授はある調査をしてみました。

ヘックマン教授による調査は、1970年代にアフリカ系アメリカ人で
貧しい暮らしをしている幼児123名(当初IQが75から85)に対して
数十年にかけて調査しました。

どのように調査したかというと
1グループは小学校に入る前に一定の教育を行い、
もう1グループは小学校入学前に教育をまったくしない
比較してみるという実験です。

結果はどうなったでしょう?

驚くことに結果は、学校のテストや試験で測られる俗に言われる「IQ」には
あまり効果が見られませんでした

というのは、早期教育をしている子供のほうが教育されている当初は
成績が、教育を行っていない人より、良いですが、ある一定の年齢に達すると
その差は徐々になくなってくるという結果がでたのです。

では、小学校入学前に一定の教育を受けた子供は意味がなかったのでしょうか?

そうではありません。
効果はしっかりありました。
どんな効果があったの?と思われるでしょう。

それが今回、紹介する「非認知能力」です。

非認知能力ってなに??

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最初に「認知能力」と「非認知能力」について、説明していきます。

認知能力:学校のテストや試験で測られる「知識」の部分。よく「IQ」と言われます!

非認知能力:テストや試験でははかることのできない「ちから」

”テストや試験で測ることのできない「ちから」”ってなに?

テストや試験でははかることのできない「ちから」とはどんなものを指すのでしょうか?

非認知能力は、

★意欲・関心

自分の興味が出たことに対して努力すること、あらゆるものに好奇心をもつ力。

★協調性

みんなと協力したり、相談したりして何かを成し遂げる

★忍耐力

上手にできなかったり、なかなか自分が思うようにできないときも粘り続ける力

★計画性

レゴでお城を作るためには何をどう組み立てていけばよいのだろうと手順を考える力

以上のようなものを「非認知能力」といいます!

一言で言えば、”生きていくために必要なちから”です。
これらの「非認知能力」と呼ばれるものは、幼児期に育まれ、
その後の人生を大きく左右する重要な要素となってきます。
つまり、人生の成功のカギを握っています。

ビック・ファイブと言われる5つの能力

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①勤勉性、まじめさ、責任感の強さ、ねばり強さ

しっかりと自分のやるべきことを最後までやりきる。
中途半端にやらないでねばり強さをもってやりぬく力。

②開放性、好奇心が強い、想像力、発想力

あらゆることに興味・関心をもって、それについて調べたりして、
新たな発見や想像をする力。

③外向性、社交性や活動性、積極性、コミュニケーション能力

社会にでるときに一番必要なちから。
他の人と、コミュニケーションをしっかり取りつつ、主体性(他人に流されないちから)を
もって、さまざまなことに取り組むことができる力。

④協調性、利他性や共感性など、仲間と協力して取り組む力

他の人とコミュニケーションを取りながら、協力して
なにかを成し遂げる力。
また、相手の気持ちを理解し、共感できる力。

⑤精神的安定性、不安や緊張の強さ、自分に対する自信

自分がすこしピンチな状況で精神的不安があっても、
自身をもってその壁を乗り越えられる力。

非認知能力を高めるための5つのQとは??

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幼児教育で非認知能力を高めるために知っておきたい!
IQ以外に重要な「5つのQ」ってなに?

勉強、生活や仕事にIQは重要です。
しかし、成功に関して言えば、認知力や知性の高さが全てではありません。

ここでは、IQと同様、
幼児教育における重要な要素として注目されている5つの「Q」について
紹介していきます!

1.EQ(Emotional Quotient)「心の知能指数」

「EQ(Emotional Quotient)」は、「心の知能指数」と呼ばれます。

これは自分の感情をコントロールする力です。

あるコンビニに行った時、お腹が減ったから今すぐサンドイッチが食べたい!
でも財布を忘れてしまった・・・
でも食べたいから取っちゃえ!とはなりませんよね?

これは、ちゃんと自分の感情をコントロールできていることになります。
このような能力を「EQ(Emotional Quotient)」といいます。

別名「EI(心の知性。Emotional Intelligence)」とも呼ばれています。
元ハーバード大学教授のダニエル・ゴールマン提唱したことで有名です。

2.SQ(Social Quotient)「社会的指数」

「SQ(Social Quotient)」は、「社会的指数」と呼ばれています。
これには主に相手の気持ちをわかってあげる能力です。
「この人はいまきっと、足をけがして座りたいんだな」
→「じゃあ、席を譲ってあげよう」など
日本語で言う「気配り・気遣い」のちからを指します。

社会で活躍するために重要な能力の一つとして注目されています。

3.PQ(Physical Quotient)「身体的能力」

「PQ(Physical Quotient)」は、「身体的能力」と呼ばれます。
これは、とてもシンプルです。

自分が掲げた目標を達成するために、さまざまな点を修正して、
粘り強く努力をし続ける能力です。

よく「忍耐力」や「継続力」「実行力」などの言葉で表されます!

この能力は、非認知能力の中でも、とても重要視されているポイントです。
にかで結果を残す人は、この「PQ(Physical Quotient)」が優れています!

4.AQ(Adversity Quotient)「逆境指数」

「AQ(Adversity Quotient)」は、「逆境指数」と呼ばます。

これは名前の通り、逆境の状況に陥ったときに乗り越える能力のことをいいます。

よく「ピンチはチャンス」という言葉がありますよね?
それと似たようなものです。

自分がピンチな時だからこそ、いつも以上の力を発揮する、
この力は生きていくためにまさに必要です!

5.CQ(Creative Quotient)「発想指数」

「CQ(Creative Quotient)」は、「発想指数」と呼ばれます。
これは、ひとつのテーマ、ものから、どれくらいたくさんのことを連想できるか、
という創造力や発想力のことをいいます。

よく芸術などに創造力は必要とされますが、まさにこの芸術性の部分に
あたるといっても過言ではありません。

あらゆることに意欲・関心をもつことで、この創造力や発想力というのは
鍛えられると考えられます!

これらの5つの「Q」が非認知能力では、とても大切になってきます!!

「非認知能力」が育っていないと、小学校で伸び悩む??

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以上で、紹介した、非認知能力をまとめると

◎目標を達成するための「粘り強さ」「がまん」「目標への情熱」
◎他者と協力するための「社会性」「相手への尊重・敬意」「思いやり」
◎情動を抑制するための「自律性(自分の感情をコントロールする力)」「自信」

非認知能力は具体的にどう働くのでしょうか?
算数の問題の解き方を学習する場面を例に取ってみましょう。

まず、算数の問題を解くためには、授業の内容を理解したり、
公式を暗記したりといったことをします。
このときは「認知能力」が求められます。

しかし、算数は公式を覚えるだけでは解けない問題があります。
しっかり、ほかの視点から見たり、別の公式を使ってみたりなど
試行錯誤が必要な科目です。

そのため、もし非認知能力のひとつにあたる「忍耐力・ねばり強さ」が
なければ、すぐに諦めてしまう可能性があります。

このように、非認知能力を身につけないで小学校などにあがってしまうと
なにか自分にとって都合の悪い壁ができたときに、すぐに諦めてしまう
というクセがつくかもしれません・・・。

学年が上がって努力や工夫が求められるようになるにつれて、
非認知能力の支えがなければ主体的に学び続けることができず、
伸び悩んでしまう可能性は高まるでしょう。

また、非認知能力は学力だけに結び付くわけではありません。
生涯にわたって自分を成長させたり、豊かな人間関係を構築したりなど
生きていくために必要な能力なのです。

認知能力と非認知能力はいっしょに成長する?

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ここまで、非認知能力の重要性を説明してきました!

しかし、もちろん「認知能力」も大切です!!

仕事をする上でも生活する上でもしっかりと知識を持っておくことは必要です。

そして、認知能力と非認知能力はいっしょに鍛えることができます。

なぜなら、あることに意欲や関心をもって粘り強く取り組むと、
自然に深く考えたり工夫したり創造したりして認知能力が高まります。
そして、深く考えたり、工夫したりするには、算数などで使う、思考力や
他の知識という「認知能力」が必要になってきます。

また、そのように認知能力が発揮された結果、達成感や充実感が得られ、
「次もがんばろう」と新たな意欲が出てきたり、忍耐力が身につき、
結果的に非認知能力が鍛えられます。

こうしたサイクルをしっかり意識することで、
認知能力と非認知能力両方を効果的に伸ばせるのです。

非認知能力がおよぼす驚くべき効果とは!?

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「非認知能力」は学歴や仕事など将来の成長に結び付きやすい
いわゆる早期教育の話を耳にして、
「うちの子は何もしなくて大丈夫かしら……」と心配していませんか?

読み書きや計算、英語といった教育の成果は目に見えやすく
周りのこどもと比較しやすいため自分の子供と比較しがちです・・・。
しかし、幼児期には知育よりもやはり、
非認知能力を養う教育のほうが大切になってきます。

というのも、近年の研究では、前述したように、
幼児期の知的教育による効果は一時的に過ぎず、
長続きしないことが明らかになりつつあるからです。

最初は他の子どもを大きくリードしますが、
小学校に入学して学年が上がるにつれて差が
見られなくなることが実験を通して明らかになっています・・・

そして驚くべき研究成果が世界的に注目されています。

幼児期に非認知能力を伸ばすことで、
学歴や仕事など将来の成功に関係してくることがわかってきたのです。

実は、欧米などの先進的な園では、知的教育ではなく、
非認知能力を伸ばす教育へとうつってきています。

さいごに

ここまで読んでくださった方は、最近幼児教育の分野で話題になっている「非認知能力」に
ついて、イメージがつかめたと思います。

ヘックマン教授が言っているように、五歳までが、非認知能力を鍛えるのには良い時期です。
非認知能力はさまざまな効果を出します。しかも長期的に見て。。。

このように幼児教育の「非認知能力」は重要性が高いです。

しかし、非認知能力の具体的な鍛え方は、どこか塾に通ったりしなくても、
家庭で十分できます。

大切なのは、非認知の力がまず、何なのか、そして、それを理解した後に
非認知能力のどの部分を意識して、教育するかが大切になってきます。

具体的な、非認知の力の鍛え方ではコチラで紹介しているので、
ぜひ参考にしてみてください!

ここまで、読んでくださって、ありがとうございました!
幼児教育を見直すきっかけになれたなら、うれしいかぎりです。

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