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今回は子どものコミュニケーション力を高める方法をご紹介したいと思います。
ここでいうコミュニケーション力は相手に愛嬌があると感じさせながら意思疎通ができるということです。
相手と話す時に、不快な思いをさせなかったり、「この子ならいろいろ教えてあげたい」と思わせるコミュニケーション力は大人になってからも大切です。
みなさんも人生のなかで後輩をもったときに、かわいがった後輩とあまり濃い関係を築けなかった後輩がいらっしゃると思います。
そして後者は素直さや礼儀、愛嬌などが欠けていたのではないでしょうか?
これらもコミュニケーション能力のひとつに含まれると私は思います。
そしてこれらのコミュニケーションに必要な要素は幼少期の人とのコミュニケーションによるものだと思います。
そこで、今回は将来のコミュニケーション能力を高めるための幼少期の人との関わり方やそのコツについてお話していきたいと思います。
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それぞれの年齢層の人と交流する方法
いろいろな年齢層の方と子どもがコミュニケーションをとったり、触れ合ったりすることで、さまざまな刺激を与えることができます。
そのため、それぞれの年齢層の方々と
1.同年代の他の子どもたちとの関わり方
幼少期の子どもはいろいろな年齢層の人と触れる機会を作ってあげることが大切です。
一番簡単なのは同じくらいの年齢の子どもたちとコミュニケーションを取ることです。
公園に遊びにいけば同じくらいの年齢の他の子どもたちがいます。
話したことがなくてもその子どもたちと積極的にコミュニケーションを取りながら一緒に遊ぶことが大切です。
同年代であれば、おもちゃや遊具の取り合いになってケンカになることもあります。しかし、そのケンカを通じて、謝ることだけでなく「譲り合いの心」や「気遣い」などを学ぶことができます。
これらもコミュニケーションをうまく取るための要素であり、身につける必要があります。
2.小学校高学年や中学生との関わり方
高学年の小学生や中学生などともコミュニケーションを取る機会を設けるようにしましょう。
市町村のイベントやお祭りで高学年の小学生や中学生と関わる機会はつくれると思います。
普段から同じマンションの年上の子どもと仲良くしてもらって、お祭りや学園祭などのイベントの時に連れて行ってもらえる環境などをつくれると良いと思います。
お兄ちゃんやお姉ちゃんなどがいるのであれば、そのお友だちが家に来た時にかわいがってもらったり、遊んでもらったりするのも良いと思います。
3.他の大人との関わり方
お母さんやお父さんだけでなく、他の大人と交流する機会をつくることも子どものコミュニケーション能力を高める1つの方法になります。
交流機会の設け方としては、ママ友やパパ友と積極的にコミュニケーションを取らせるようにすると良いと思います。
家族ぐるみでどこかに遊びにいったり、サマーキャンプに参加しても良いと思います。
もしご自身にご兄妹がいるのであれば、その方たちにお願いして子どもと積極的に会話をしてもらったり、遊んでもらったりしても良いと思います。
仕事があったり、どうしても外せない用事があるのであったりしたときには思い切って子どもを信頼できる友達やご兄妹に1日預けてみることも大切です。
自分の親以外の大人とのコミュニケーションは子どもにとっても大切な力になります。
そのため、5歳くらいになってからは、あえて1日預けて親と離れさせるという機会を作ることも大切になります。
4.お年寄りとの関わり方
近年、核家族化(親とその子どもだけの世帯)などの環境の変化によって、子どもと高齢者のコミュニケーションが希薄になっています。
昔の「サザエさん」のような家族形態の世帯は少なくなりました。
このような時代の流れのなかで子どもがしっかりと高齢者と関わることができる機会を作るためには、主に2つあります。
それは、
・祖父母と関わる機会を多くする
・老人ホームなどの交流機会に積極的に参加する
に大きく分けることができます。
前者は、その家庭環境や住んでいる場所にもよります。
後者においては、近くの老人ホームやコミュニティセンターなどで積極的にお年寄りと交流する機会を得るようにしましょう。
インターネットで「老人ホーム名+イベント」などで検索すると見つけることができます。
ひな祭りなどイベント時に交流会などの機会があることが多いです。
そのため、あらかじめ調べておくことが大切になります。
習い事も貴重な交流の場
子どもを習い事に通わせたい、または、これから通わせようと考えている人も多いと思います。
習い事もさまざまな年齢層の方とコミュニケーションを取れる大切なきっかけになります。
私は幼稚園から空手を10年やっていましたが、空手道場には私と同じように幼稚園児から70代の高齢者までいました。
そのため、練習や合宿を通じてさまざまな年齢層の方と交流する機会がありました。
失礼なことをしてしまったときには先生から躾を受け、礼儀作法についても学ぶことができました。
また、イベントの1つとして老人ホームに訪問し、歌を歌ったり、空手の演舞をしたりしました。
この経験のおかげで、私は現時点でどの年齢層の人とでも基本的に上手にコミュニケーションを取ることができているのだと思います。
習い事では、先生から一方的に指導を受けるのではなく、年上の先輩から教えていただいたり、自分が後輩に教えたりなどコミュニケーション能力を養える機会が豊富にあります。
そのため、習い事を選ぶ際には、交流が多いかという点についても検討してみると良いと思います。
世代間交流は子どもにも高齢者にも良い効果を及ぼす
近年では、世代間交流が子どもと高齢者に与える影響についての研究が行われており、興味深い結果が出ています。
ある研究によると、子どもは、実の祖父母と近い年齢である高齢者と過ごすことで、疑似体験ができるだけでなく、安心感や癒やしなど精神的安らぎを感じることができることがわかっています。
さらには、文化的知識を高齢者から得ることできたり、電子機器の使い方を教えてあげることで社会的コミュニケーションの練習になるとも言われています。
一方で、高齢者は、子どもに昔遊びなど教えることで心身の状態が良くなったり、精神的な充実を感じることができるという調査結果が出ています。
これらの研究をもとに、最近では「養老統合ケア」といって、市町村で老人ホームと保育園を組み合わせ、子どもと高齢者が交流できる場を提供している団体もあります。
そのため、幼少期の教育の有効手段として世代間交流はこれから注目を浴びていくと考えられます。
さいごに
子どもを社会で活躍する超一流の子どもに育てるためには、論理的に話せる力も必要ですが、どの年齢の方、違う価値観をもつ人ともうまくコミュニケーションを取れることが大切になります。
この力は幼少期の子どものコミュニケーションによって高めることができます。
そのため、できるだけ広い範囲の年齢層の方と関わる機会を設け、子どものコミュニケーションを高めることを意識してみてください。
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