【子どもの英語はいつから?】英語教育の臨界期と始める年齢を解説!

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今回はズバリ、

「子どもの英語はいつから始めればいいの?」

という疑問についての回答と、どんな勉強方法が効果的なのかについてご紹介していきます。

「子どもの英語教育はいつから始めればいいの?」

「いつまでに始めないと手遅れになる?」

いざ、大切なお子さんの教育となると、いろいろ慎重になり、お子さんにとってのベストを見つけたくなりますよね…。

私も日々、そのような保護者の方に触れていて、

「この子は愛されているなぁ」

と感じております…(ほっこり)

さて、結論からお伝えすると、

「なるべく早い段階から、そして、遅くても9歳までには英語を始めたほうが良い」

というのが、いくつかの研究をもとに考えた私の意見です。

正直、子どもの発達は個人差があり、数学の問題みたいに誰もが計算して同じ答えにたどり着くことはありません。

早く英語を始めてバイリンガル並に身につけた子どももいれば、中学生から始めて不自由ないくらいの英語を話せるようになった方もいます。

そのため、あくまでも1つの目安ということです。

また、ただ英語を始めればいいのではなくて、どのような英語の学習方法や環境を整えるかも大切になってきます。

そこで、今回は、その方法についても私の経験や過去の研究を踏まえながらお伝えしていきたいと思います。

【今回参考にした先行研究】
「早期英語教育の必要性」津野雅之
「臨界期と英語教育」大石晴美

「L」と「R」の聞き分けは生後10ヶ月~1歳

英語を始める時期に関しては、「◯歳から」というのはむずかしく、研究によっても報告されている年齢や時期が異なることが多いです、

そのため、一概に「◯歳から」というふうに断言できません。

ただ、ワシントン大学学習科学研究所の研究では、「L」「R」の区別は生後10カ月~生後1歳頃までに学ぶという発表があります。

そのため、英語を学び始める時期に関しては、なるべく早い段階からがよく、この研究を参考にするなら、生後8ヶ月くらいから英語を聞き流せる環境を整えることが効果的でしょう。

ただ、この時期は、子どもはまだ右も左もよくわかっていません。

そのため、英語の子ども向けDVDを流したり、聞き流し用CDを流したりするだけで基本的にOKです。

【参考】
TED「赤ちゃんはどうやって言葉を覚えるの?最新の研究でわかった、脳と言語のメカニズム」

英語教育は「9歳まで」をひとつの目安に。

次に、

「いつまでに英語を始めればよいか」

についても、保護者の方からよく寄せられます。

これに関しては、「9歳まで」がひとつの目安です。

なぜ9歳かというと2つの理由があります。

それは以下の2つです。

①脳が柔軟に変化する「臨界期」
②異文化への理解に対しての偏見・先入観

では、それぞれについてもう少し詳しく見てみましょう。

①脳が柔軟に変化する「臨界期」

脳の発達からみて、言語を学ぶ最適な時期を「臨界期」といいます。

この臨界期では、脳のなかにある神経が柔軟に変化する時期で、新しいことを学んだら、その経験をもとに脳の神経が変化し、適応していくようになります。

ただ、この脳の柔軟性はずっと続くものではなく、英語の臨界期と運動能力の臨界期はちがうというように、分野によってある程度、時期が決まっています。

つまり、英語を学ぶうえでは、「英語の臨界期」に合わせて学習するのがよいということです。

ただ、この言語の臨界期はいくつか説があり、そのひとつの目安に「9歳」という時期があります。

そのため、始める時期はなるべく早くし、遅くても9歳までには英語に何らかの形で触れさせることが大切です。

臨界期仮設が立証されるとの結果が示されている例はいくつかある。
両親がそれぞれの別の言語を話、家庭内で二言語を使い分けている環境、または、家庭で第一言語、学校で第二言語を使用するバイリンガルの環境で育った学習者は臨界期移行に学習しはじめた学習者よりも遥かに言語能力に優れている。
【引用元】「臨界期と英語教育」大石晴美

②異文化への理解に対しての偏見・先入観

思春期(10歳くらい)の前までは、子どもは新しい言語(英語)や文化に対して、恐れや間違いをおそれずに順応しようとします。

きっと、ご自身のお子さんが大人になるころには、海外の人材もより日本に入ってきて、いっしょに働くようになっているかもしれません。

そうなっとき、「◯◯人だから」という偏見を持たないためにも、9歳までに英語学習をしておくことが大切です。

どうしても、思春期になると母国に対してのアイデンティティー(「私は日本人である」というマインド)をもってしまい、異文化に変な偏見や先入観をもってしまいやすくなります。

でも、9歳までに英語に触れさせることで、そのような偏見をもたせないようにすることができます。

ちなみに、これを「9歳の壁」と言ったりします。

ただし、これはただ英語教材を学習するだけでなく、実際に海外の子どもたち触れ合ったり、ネイティブの先生とかかわったりすることが必要です。

第二言語額数においては学習個人のアイデンティティーと学習者の母語が密接に肝経しており、それを「言語適時がと称するという。思春期までの子供は、順応性をっもち、新しい言語や文化に対し、恐れや間違いを恐れずに用意に対応しようとするのに対し、思春期になると身体面、感情面、認知面が変化し、異国文化に対し防衛的になり、母国文化にアイデンティティーを持ち始めるとともの述べられている。
【引用元】「早期英語教育の必要性」津野雅之

右脳を活発にさせる英語学習が大切。
歌、ゲーム、ダンスなどアクティブに!

脳には、「左脳」と「右脳」があります。

左脳は論理的で分析能力をするときに使われます。

一方で、右脳は空間把握や視覚、聴覚を使ってイメージしたりするときに使われます。

10歳から12歳くらいになると、言語は左脳に偏ると言われています。

そのため、10~12歳に英語を始めると、今の日本の英語教育のように文法など「理屈」にあたる部分の勉強などをおこなってから、英語の文章を読んだり、話す練習をしたり…というふうになります。

しかし、英語の臨界期の時期の子どもの脳は主に右脳を使っての学習になります。

そのため、視覚や聴覚などの五感をつかっての英語学習が効果的です。

そうなると英語の歌を歌ったり、英語のリズムに合わせてダンスをしたり、英語のセリフを活用しての劇をやってみたりすることで、より効果的な英語学習ができます。

そのため、ただテキストなどを読んだり、CDを聴いたりするだけでなく、体を動かしたり、ダンスをしたり、歌ったりしながら英語を楽しく学んでいくことが大切です。

実際に、私も英語を教えるときは、生徒にわざと立たせて、体を動かしながらいっしょに英語学習をします。

Curtain&Pesola(1994)は、言語機能が左脳に偏らないうちに右脳を刺激する方法で、たとえば、スキット、ロールプレイ、歌、ゲームなどの使用が言語習得に役立つとしている。
まとめると、左脳に脳の機能が偏らなうちに、右脳を使った手法で言語習得したほうがよいということだ。
引用元「早期英語教育の必要性」津野雅之

リスニング+アウトプットをセットに。
耳から聴いた音をそのまま発音させる。

子どもは言語習得におけるポテンシャルを秘めています。

丁寧に方向性だけ定めて、英語にふれさせることで、いくらでもバイリンガル(※)になれる可能性はあります

※バイリンガルの定義はここではおいておきます。

また、ぼく自身、子どもたちに教えていて、本当に貴重だと思う能力のひとつに「ネイティブの発音を聞いたら、そのまんま発音できること」があります。

中学生から英語をやり始めたぼくにとってはこれは衝撃でした。

ネイティブの音声を聴いて、何百回と発音しましたが、あのようなきれいな音がそのまま一発で発音できるなんてことは一度もありませんでした。

そのため、ぜひ9歳までのお子さんがいるのであれば、英語のCDをまずは部屋に流すだけでいいので、やってあげてほしいです。

もちろん、それだけではだめですが、きっかけとしてはぜんぜんOKです。

「英語教育のゴールデンエイジ」
幼少期の子どもの時間を大切にすること。

「英語教育のゴールデンエイジ」、つまり臨界期は無限につづくわけではありません。

そして、このゴールデンエイジは、かなり貴重な時期です。

そのため、

「まだいいや」

というふうにやっていたら、刻一刻とその貴重な時間を無駄にしてしまっています。

なので、まずはディズニーなどの子どもが興味を引きそうな英語教材や聞き流しCDなどからでもいいので始めてみるようにしましょう。

ご自身のお子さんが大人になるころには今よりも英語は「当たり前の力」として求められるはずです。

小学校で英語が教科化されますが、それだけでは不十分です。

なぜなら、教育学部において、小学校の先生になるための教職課程のなかに英語が組み込まれていないからです。

つまり、教員を育てるカリキュラムのなかに英語が入っていないため、中学生や高校生レベルの英語で止まっている教員もたくさんいるということです。

そのため、学校だけに頼るのは危険です。

子どもが生きていくために必要な力を学ばせるきっかけはしっかりと整えていくことが必要です。

そのため、その点をしっかりと理解して、今から子どもの英語教育を考えていくことが大切です。

また、

「英語を子どもに学ばせたいけど、どんな教材を選べばいいですか?」

とよく質問が寄せられるので、以下のページで丁寧に詳しくご紹介しています。

ネイティブの先生といっしょに英語を教えている講師の視点から選んでいるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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