【大学教授が考える英語の勉強法】幼児から始める英語カリキュラム!

今回は、某有名大学の准教授であり、英語教育に深く携わる方に、こんな質問をしてみました。

「お子さんができたら、どんな英語教育を行いますか?」

英語教育に精通していらっしゃる方であるため、貴重な子どもへの英語教育プランを聞くことができました。

そして、これをみなさんにシェアできたら、助かる人がいるのではないかと思い、今回はそのインタビューの内容をまとめました。

子どもの英語教育をどのようにやっていこうか悩んでいる方はぜひお読みください!

3,4歳で一度、海外旅行へ!
英語教室は幼稚園または小学校から!

ー まずは何から英語の勉強を始めさせますか?

言語習得的な点をふまえると、「音声(リスニング)」から力を入れていきたいですね。

まずは、子どもを3.4歳のときに海外旅行へ連れて行きます。

まだ、このときは子どもの発達的に言語などがよくわかっていなくても、日本語ではない言語が飛び交う環境や文化を肌感覚で体感させ、刺激を与えるのが目的です。

いきなり、英語教室などに通わせるのではなく、まずは外国の環境や雰囲気をしっかりと子どもながらに体感してほしいです。

ー 英語教室はいつから通わせますか?

英語教室は、幼稚園、もしくは小学校に入学してから、定評のある英語教室に通わせたいと思っています。

あとは、教材がしっかりと言語習得における発達段階に合っているか、講師の質なども大切ですね。

また、小学校に関しても公立小学校の英語教育には期待ができないので、もしかしたら私立小学校に入学させるかもしれないです。

私自身、地方の公立の小学校に通っていましたが、正直教育レベルはあまり高いとはいえなかったこともあるので、子どもはしっかりとした教育を行う学校に通わせたいです。

小学3,4年生からはサマースクールへ

ー サマースクールなどは行かせますか?

小学校3,4年生になったら、サマースクールへ積極的に参加させようと思っています。

日本内にもたしかに優れた英語教室はたくさんあります。

ただ、どうしても日本人の子どもが多く集まってしまうので、やはり生の英語に触れることはできません。

そのため、夏休みだけでも、実際に現地のサマースクールなどに参加して、日本人以外の子どもや先生と触れ合うことで、新たな能力が見いだされるのではないかと思っています。

日本内の英語教室ではできない体験をしっかりと子どもには小さいうちから体験させたいですね。

ー 小学校低学年~中学年の子どもによい英語の勉強法は何ですか?

日本語字幕の海外アニメなどもおすすめですね。

以前、教育水準の高いフィンランドにいって、現地の教育を研究してきた友人に話を聞いた時、フィンランドは、学校で特別優れた授業していないとのことでした。

フィンランドで英語が話せるようになる子どもが多い要因の1つには、お家でずっと流されている海外アニメが考えられるとのことでした。

そのため、私も大学の授業があるので、子どもが小さいうちは、私がかかわれない時間は日本語で字幕がある海外のアニメなどを流し、子どもに見せようと思っています。

アニメであれば、子どもが飽きることはないので、しっかりと物語を追いながら、英語の音声をきいてほしいなと思います。

もちろん、アニメだけを流してればいいというわけではありません。

あくまでも、保護者が子どもに関わってあげられない時間ということです。

「音声(リスニング)」のあとは「読む(リーディング)」へ

ー 子どもが小学生のときは、どんな教材がおすすめですか?

小さい子ども向けの英語の絵本がよいと思います。

絵本では、リスニング(聞く力)リーディング(読む力)を両方養うことができます。

音声で英語に触れさせたら、それはそのまま継続して、今度は絵本をつかって、子どもの読む力を徐々に養っていきたいです。

小さい子供向けの英語の絵本をつかって、最初は子どもが理解できなくても、いっしょに読んであげることが大切だと思います。

また、絵本を読みながら、実際に英語で簡単にやりとりすることなども効果があると思います。

たとえば、

“Whichi is red ?”

という質問が書いてあって、リンゴとレモンの絵が書いてあったら、いっしょに「apple」と発音してみたり、日本語で「どっち」といって子どもに聞いてみたりして、やりとりをしながら読むようにします。

この時点では、英語で子どもが答えなくても、「こっち!」などとジェスチャーしてくれれば問題ありません。

しっかりと、英語の質問は理解しているということになるので、最初は多くを求めず純粋に楽しむ感覚で読んであげようと思っています。

だんだん慣れてきたら、子どもに絵本を読んでもらったり、逆に質問してもらったりすることが大切だと思います。

そうすれば、リーディングはもちろんですが、「話す力(スピーキング)」も同時に養っていくことができると思います。

立命館小学校などでは黒板にうつして徹底的に音読させています。

リーディングの際には、2つ考え方があります。

①ホールアプローチ

何度も何度も絵本などの物語を読ませ、全体のなかで規則を見つける教え方のことです。

②フォニックス

特定の単語やアルファベットがくっつくことで発音が変わルールをさきに教えることです。

もちろん、結論としては、両方大切です。

ただ、研究結果で英語のリーディングは正確性(accuracy)より量(fluency)が大切だという結果がでています。

そのため、子どものうちは簡単な文章で良いので、しっかりと量を読ませることを意識しようと思っています。

リーディングのあとは「話す力(スピーキング)」

ー 子どもが英語をしゃべれるようになるにはどんなことを意識したらいいですか?

リーディングのあとは、今度はスピーキングです。

ただ、 スピーキングはそれこそ、教材を真似して話してみたり、英語教室で子どもたち同士や先生とコミュニケーションを取りながら養えていきたいと思います。

あとは先ほども言ったように、サマースクールなどに積極的に参加させることで実践レベルの英語を小さいうちから触れさせようと思っています。

あと、英語においては、たくさんの英単語や英文をインプットしなければ、当然スピーキング、つまりアウトプットはできません。

そのため、スピーキングでは、新しい勉強方法を付け足すというよりは、リスニングとリーディングの延長線上で養っていこうと思っています。

アウトプットの練習はもちろん必要ですが、それと同時にインプットもしっかりと継続させたいと思っております。

言語習得の最後は「書く力(ライティング)」

ー 子どもにはいつから英語を書く練習をやらせたほうがいいですか?

書くというのは言語習得においては一番最後が良いと思います。

書く練習をさせるためには、2つ方法があるかなと考えています。

1.絵日記
2.パターンプラクティス

絵日記は、英語だけを書くのではなく、絵も描けるので子どもにとって長続きしやすいです。

しかし、英語の文章を自分で1から書くことはむずかしいです。

そのため、もう1つおすすめの方法がパターンプラクティスだと思っています。

パターンプラクティスは、文の大枠だけ真似して、単語や内容を自分に置き換えるだけです。

たとえば、身近な例の一つしては、

「My name is ~」

というパターンがあります。

このようによく使う英文の型を最初は真似して書かせることが大切かなと考えています。

さいごに

ここまで、英語に精通している方なら子どもにどのような英語教育をおこなうかをご紹介していきました。

現在では英語の教育ではいろいろな方法があります。

そのため、これが正しい教育法だとはもちろん言えません。

それでも、参考にはなると思いますので、子どもの英語教育に悩んでいる方はぜひ試してみてください!

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